帚木蓬生先生のDVD制作にいたるご説明と「子どもたちに『ソルハ』を贈る会」の誕生について
子どもたちに『ソルハ』を贈る会
東大卒業後更に九大(医)を出られ仏へ留学、精神科医として活躍の傍ら、小説家としても多くの文学賞を受賞、という華麗な経歴からしても、先生は自分たちとは違う、遠い世界の方だと思っていました。ところが、実際にお会いしてみて、才能に恵まれた方、などというありきたりの言葉では言い表せない、もっと大きくて深くて温かくて、しかも、非常に強い意志をお持ちで、たくさんの努力をなさっている方なのだということを知りました。 今回、先生もご出身の福岡県立明善高等学校の大同窓会のために取材させていただいたのですが、インタビュアーが後輩だということもあってか、和やかな雰囲気の中で、非常に広い範囲に渡って熱くお考えやお気持ちを語ってくださり、改めて、強い感銘を受けたのです。
ご縁あって、このような形でご自身からのメッセージを伺う機会を得たことに感謝すると同時に、このような機会はそうあることではないので、ぜひもっと多くの皆さまに、先生の熱い想いを伝えたい、という気持ちで、このDVDを制作しました。
先生のたくさんの作品の中でも、2010年、あかね書房より発行された『ソルハ』は、現時点では唯一、子どもたちへ向けられた作品で、アフガニスタンの少女ビビの5歳から15歳頃までの成長の物語です。
激しい戦禍のもと、母を亡くし、外出すること、勉強をすることさえ禁じられた女の子が、それでも希望を捨てずに現実に向かう姿に、先生は多くの思いを託されました(ソルハとは、ダリ語で「平和」という意味だそうです)。
『ソルハ』を書かれた時期は、先生が急性白血病で闘病をなさっていた時期でもあり、まさに、ご自身で「遺言」ともおっしゃるほどに強い想いが込められたその作品を、私たちも、できるだけ多くの子どもたちに読んでほしい、との願いから、子どもたちに「ソルハ」を贈る資金として、このDVDの収益を充てさせていただくことにいたしました。
そういった経緯で、『子どもたちに「ソルハ」を贈る会』が誕生したものです。皆さまのご理解とご協力を賜れば、たいへん嬉しく思います。
(帚木蓬生の世界〜自身が語る小説にこめる想い〜より引用させていただきました)
祝! 「ソルハ」が、第60回小学館児童出版文化賞を受賞されました! おめでとうございます。
ナギスタイル(株式会社パークプレイスエージェンシー)では、「子どもたちに「ソルハ」を贈る会」を全面的にバックアップしております。
上記、帚木先生のインタビューDVDも、ナギスタイルよりお届けいたします。
好評発売中です!
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